生きたいと思う本能

7月も下旬に差しかかろうとしています。
昨年、脳腫瘍の症状が出始めた時期が近づくにつれて、その時の状況を思い出す機会が増えました。
以前ブログに書いたように、はっきりとした意識が無くなって救出されるまで約1週間の空白があり、その期間のことはほとんど覚えていないのですが、いくつか残っている記憶があります。
(脳腫瘍関連の記事はこちらをご覧ください。)

中でも印象に残っているのは、何度立ち上がろうとしても足に力が入らず、壁を使って腕の力だけでなんとか立ち上がろうとするものの、腕の力だけでは立ち上がれなくて壁にあった棚の出っ張りに背中を打ち付けて擦り傷ができた事と、意識朦朧としている中でカルピスウォーターの中にかき氷のアイスを入れて食べる夢?を見て、ものすごくお腹が空いていたであろう私が床を這いながらキッチンまで行き、実際に冷蔵庫に入っていたカルピスフォーターにかき氷のアイスを入れて飲んだ事です。(何故カルピスウォーターにかき氷アイスだったのかは、それが冷蔵庫にある事を覚えていたからかと。こんな時でも食いしん坊。)

その時の自分の姿を思い出すたび、必死で生きようとしていた自分が健気で泣けてきます。
普通に生活している時はなかなか生きることに対しての本能を実感する事ってないですが、この出来事を思い出すたびに「私の体は懸命に生きようとしているんだから大切にしなければ」と思うのです。
健康だった頃の私は、自分がしたいと思う事のために睡眠時間を削ったり、疲れている体に鞭打って頑張ったり、まだまだいける!と自分の体に対して根拠のない自信を持ってこき使っていたように思います。
でも、体は365日働いているのだから、適度にお休みさせたりリラックスさせないとそれはガタがきますよね。
もし今、自分の体に鞭打って頑張っている人がいたら、体の健気な頑張りに少し意識を向けてみて欲しいなと思います。

本当は休みたいのにハードワークがやめられない…、自分を大切にできない…という時は、「罪悪感」という感情が影響している場合もあります。
心当たりがある人は、根本師匠の新刊が役に立つかもしれません。

いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本

罪悪感のタイプの解説や実例もたくさんありわかりやすく、自分で出来るワークも書かれています。
私も読みましたが、涙なしには読めませんでした。(いい意味で)

また、1人で取り組むのはしんどい、誰かの助けが欲しい時はカウンセラーもいます。

▼根本裕幸の「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーがあなたの相談にお答えする
これから暑さの厳しい季節になります。
くれぐれも体を大切にしてくださいね。
追伸:生きようとすることが正義のような書き方になってしまいましたが、生きていることがとてもしんどくてどうしようもなくて命を終わらそうとする人を否定も肯定もしません。
でも、頭で終わらせたいと思っていても体はそれでも最後まで生きようとするんだろうなと思います。可能なら、少しでも猶予があるのなら、1人で抱えず、周りにいる人や私たちカウンセラーに苦しい気持ちを吐き出してみてほしいと思います。
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